営業職だけど、ノルマが辛くてやめたい…。次はもう少しのんびりした、別の営業の会社へ転職したいなぁ。でもどこに行ってもノルマはあるんだろうな…本当はノルマ体制が苦痛なんだけど、転職する時は言わない方が良い?同じ悩みを持っている人がいると思うんだけど、他の人は面接時にどうやって話しているの?
転職をする際に、最も気を悩ませるのは「なぜ転職をしたいのか」という理由です。
面接でも避けては通れない道なので、しっかりと考えておかなくてはいけませんが、営業から転職する場合にはどのような理由があるのでしょうか。
今回は「営業から転職する際のよくある理由」として5つをご紹介し、その理由を踏まえた上で面接の時の話し方についても検討していきましょう。
目次
営業から転職する理由5選
営業から転職する主な理由
①他にやってみたい事ができた
②給料が安い
③残業が多くて休みが少ない
④ノルマが苦手
⑤営業特有の雰囲気についていけない
営業から転職したい!と思う理由は様々です。
その中でも特に多くの人があげる理由をまとめてみました。
早速、1つずつ見ていきましょう。
①他にやってみたい事ができた
こちらは、とてもポジティブなもので、面接の時にも話しやすい理由となります。
「他にやってみたい事がある」という着想は、非常に多くの人が持つ考えです。
例えば、ずっと営業職で頑張ってきたけど、経理の仕事にも興味が湧いてきたとか、同じ営業職でも別分野に挑戦したいとか、法人(または個人)にシフトをしたいとか、そういった事情があると思います。
それらの事情に共通して言えるのは「新しい世界に飛び込んで、自分の力を試してみたい」という想いです。
このような理由だと、営業から転職する際に面接でも言いやすいですし、企業側も納得がしやすいものとなります。
面接で企業側が知りたい事は、「応募者が自社に適していそうか」「人柄に適性があるか」といった基本要素の他にも、「話の整合性があるか」という点もあります。
無難な事しかいっていない、その場限りの言葉で乗り切ろうとしているといった印象あれば、企業としても信頼できません。
その点で言いますと、「貴社で新しい分野や職種にチャレンジをしたい」という理由を掘り下げておけば、話には矛盾がなく、話もスムーズに展開できます。
②給料が低い
この世にはやりたい仕事をしている人や夢を叶えたいと思いながら、仕事を超えた人生としての熱意を持って進む人もいます。
ただ、そうした熱意と共に外す事が出来ない仕事の意義が、「生活の糧を得る」というものです。
「生活が成り立たなくても、やりがえさえあれば良いんだ」と考えるのもひとつの選択かもしれませんが、人間として生活をする以上、どうしても何らかの糧というものが必要となります。
その糧という具体的な指標が、現代社会では「金銭」となります。
生活がままならなければ、仕事に対してのモチベーションもとても低くなるものです。
実際、「給料の規模」は仕事を決める上でかなり高いウェイトを占めている方も多く、働き始めてから思うように給料が上がらないから仕事を辞めたいと転職を考える人も多くいます。
例えば、営業分野では「基本給が低く・歩合制が高い」という現場の場合、自分が想定をしていた歩合を上げる事が出来ず、その給料の低さから辞めたいと思う事がしばしばあります。
「給料が低いから辞める」は率直な意見ですし、まったく間違いではないのですが、面接でそのまま話をすると「単なる愚痴」という悪印象を与える可能性があります。
この場合、「自分の頑張りが金額として十分に反映される貴社で、自分の強みを活かして頑張りたい」といったような、ポジティブな方向性で話を進めると良いでしょう。
③残業が多くて休みが少ない
営業職のデメリットとしてよく挙げられるのが、残業の多さや休みの少なさです。
残業は目標を達成するために必要だと思われていますし、休みもある事はありますが、仕事のために使っている人も多くいます。
仕事に一生懸命になればなるだけ、自分の時間が減ってしまう職種でもあるので、そうした時間の使い方に疲れてしまった人は転職したいなと思う可能性が高いと言えます。
そのような労働環境を理由に転職を考えられる場合、その転職先は「働きやすさ」の環境が整っている会社になるはずです。
ですから面接の際は、「余裕を持って仕事と向き合える環境が整っている貴社で働きたい」という熱意を伝えると良いでしょう。
④ノルマが辛い
営業分野だけの話ではありませんが、営業はより大きなノルマを課せられる事が多く、そのような企業文化が大きな心の負担になるという人も多くいます。
「今月あと○件足りない…」「今月あと〇円足りない…」など、本来のサービスよりも数字に翻弄され、体力も精神力も奪われて行き、それが積み重なって体調不良を引き起こしてしまう、などという話もよく聞きます。
その状況から何とか逃れようとして、自分の時間を削って仕事に没頭しようとするのですが、それが更なる疲弊を引き起こして、疲弊がまた業績を悪化させてしまう、といった悪循環にも陥ります。
「ノルマがあるからこそ頑張れる」という人もいれば、「ノルマがあると注意が散漫になってしまう」という人もいます。
転職時には、そのような自分の性質を、正しく理解する事が重要だと言えます。
ですから、面接時には、あくまでも「ポジティブな思考」から、このノルマについて語る事をお勧めします。
「私は、適切なノルマが設定されている現場でこそ、本領を発揮できます。貴社はそのように実現可能なノルマを設定されていると聞いておりますので、ぜひ働かせて頂きたいと思っています」といった文脈で話を進めれば、自然でしょう。
つまり、「ノルマが嫌だ」と話すのではなく、「適切なノルマがあると頑張れる」といった方向で話をすると良いのです。
⑤営業特有の雰囲気についていけない
営業職は、事務職などとは違って、「血気盛んに実績を求める」という傾向があります。
朝礼の際に、今誰がナンバーワンでどれだけの功績を残しているのか、という事を伝える事でノルマ達成へのプレッシャーをかける企業も多く、そういった雰囲気に飲まれてしまう人も多くいます。
仕事への熱意、やる気などが評価につながる仕事なので、上司は従業員のやる気を引き出そうとしているからこそ厳しく当たりますが、その雰囲気に「ついていけない」と思う人も少なくありません。
面接の際の話し方としては、ノルマと同じようなパターンが有効です。
「利益に貪欲な前職が嫌だった」と言うのではなく、「適度な成長を促してくれる貴社で働きたい」というような方向で話を進めましょう。
営業転職の理由を面接で話す時のポイント
営業の転職理由を面接で話すポイント
①理由は転職先企業でも関係するような事は言わない
②ネガティブでもまずどうして転職を考えたのか伝える
③転職をして叶えたい事を伝える
それでは改めて、実際に転職面接で理由を話す時のポイントをご紹介しましょう。
既に先ほどまでに少々触れた点もありますね。
話の展開によっては悪印象を与える事もありますから、これらのポイントはきちんと意識をしておきましょう。
①転職先企業にも関連する理由を避ける
転職理由として挙げた内容が、転職先企業にも関わるものである場合、こちらは避けた方が無難であると言えるでしょう。
例えば、「前職は給料が低いのです」といった理由を述べた時、転職先企業も「うちもそれほど給料が高いとは言えない」という事になりますと、企業側は「この人は採用してもまた辞めてしまうな」と考えてしまいます。
「転職先企業でも起こり得るデメリット」を話す際は、注意が必要です。
そのような理由は面接時には避けるべきであると言えます。
あるいはどうしても説明したい場合は、転職先企業が前職とは違う点(デメリットが起こらない根拠)を丁寧に説明する必要があるでしょう。
②ネガティブでもまずどうして転職を考えたのか伝える
面接ではポジティブな姿勢が求められますが、その一方で、当然企業側も人間ですから、ネガティブな意見にも耳を傾ける寛容さがあります。
例えば、「どれだけ頑張っても給料に反映しなかった」「到底叶わないようなノルマを課せられた」「プライベートが滅茶苦茶になるような労働を強いられた」など、転職理由となり得る合理的なバックボーンがあれば、企業側も納得をしてくれるでしょう。
一般的に考えて「それは辞めたくなるよね」という印象の理由であれば、マイナスにはなりません。
ただ、そのようなネガティブ理由を述べた後は、「貴社にはそうしたネガティブな要素が無いので、働きたい」という熱意を、しっかりとアピール必要があるでしょう。
③転職をして叶えたい事を伝える
転職をする、というのは多くの人はたくさん悩んだ末に決める事です。
「どうしてそのような決意をしたの?」という質問が必ず飛んで来ますから、その時に備えて、「転職後に叶えたい事」を必ず伝えるようにしましょう。
例えば、「前職ではこういう事をしてみたかったが、チャンスに恵まれなかったので今後こそしてみたい」、「前職を通してもっとこういう仕事をしてみたいという気持ちが芽生えた」などの話が考えられます。
「将来のビジョンを明確に示す」と、相手も転職についての想いを確実に理解できますので、面接時にとても良い効果をもたらします。
営業の転職理由は幅広い
営業の転職理由をご紹介しました。
様々な転職理由があると思いますが、「より良い職場環境を望んでいる」という点は共通しています。
転職理由をネガティブに捉え過ぎず、ポジティブに変換できるよう努めましょう。
今回のまとめ
まとめ
★「営業から転職する主な理由」★
①他にやってみたい事ができた
②給料が安い
③残業が多くて休みが少ない
④ノルマが苦手
⑤営業特有の雰囲気についていけない
★「営業の転職理由を面接で話すポイント」★
①理由は転職先企業でも関係するような事は言わない
②ネガティブでもまずどうして転職を考えたのか伝える
③転職をして叶えたい事を伝える
④転職理由がネガティブでも、ポジティブに変換できるよう努めよう
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