本当なら、どうして医療機器の営業は女性が活躍しやすいの?
また、女性が活躍出来る限られた営業職といえば「保険営業」でした。しかし、現在は「医療機器営業」で活躍する女性が確実に増えています。
今回はそのような潮流を踏まえて、「医療機器営業が女性におすすめな理由」をお伝えしていきましょう。
「医療機器営業」と聞きますと、非常に高い専門性が求められるので「私には難しそうだ…」と思うかもしれません。
確かに医療業界ならではの専門用語が多くありますし、クライアントは医師が多い為、高い知識が要求される仕事です。
しかし、だからと言って未経験者の門戸が閉じられている訳ではなく、チャレンジすることは十分に可能です。
また、一般的に「営業職と言えば男性!」というイメージがありますが、医療機器営業の場合は女性が活躍できる仕事として、最近大きな注目が注がれています。
医療機器営業は、どうして女性が活躍できるのでしょうか。この点について、掘り下げていきましょう。
目次
女性に限らず…医療機器営業は辛い?
医療機器の営業が辛くなるシーン
・クライアントのペース任せになるのは辛いところ
・慣れるまでは対応が難しい
・専門的な知識習得は日頃からの勉強が必須
営業職は基本的に「キツそう」「難しそう」というイメージを持っている人が多いと思います。
確かに、ずっと会社にいてルーティーン式のデスクワークをするわけではなく、「アクティブに行動して」「臨機応変に状況を判断しながら」「社内外の人と意欲的にコミュニケーションを取る」といったアグレッシブなワークスタイルなので、向き不向きがあると言えます。
そのような中でも「医療機器営業」は少々趣が異なり、比較的女性にも優しく、働きやすいと考えられています。それには理由がありますが、一方では「医療機器営業ならではの気難しさ」も存在します。
自分の才覚や経験の特性とマッチしているか、自分の問題解決能力が医療機器営業の傾向と合っているか。予めそうした理解に及んでおく事がとても重要です。
医療従事者がクライアントなのでペースを掴むのが大変
まず、医療機器営業のクライアントは医療機関・医療従事者となります。医師のみではなく、技師や看護師、などさまざまな立場の人と会話をする機会があります。
このような医療従事者は非常にタイトなスケジュールのもとで活動をしており、時間的拘束が長く、また不規則でもあります。よって医療従事者(特に医師)がクライアントの場合は、担当するクライアントの都合に対して全面的に歩調を合わせなければならない、という難しさがあります。
せっかくアポの約束を取り付けさせて貰っても、「学会や緊急対応が入ってしまったのでキャンセル、次の約束は未定」などといったように、医療従事者は多忙なのでなかなか取引を進められないこともあります。
このような状況ですので、医療機器営業の人は「アポを取らずに病院にいきなり出向いて、医師に会えたら歩きながらでも話をする」というスタイルを取ることも多くあります。
クライアントの都合や状況を随時理解しながら、相手に配慮をしつつ積極的な姿勢で臨機応変に対処する力が求められるのです。
信頼関係を築くまでは営業対応が難しい
ほとんどの場合がクライアントは医師という専門職業者です。この状況は、一般的な法人担当の営業トーク・ノウハウが通じにくい世界だと言えます。
人の命を背負う仕事であるため、ストレスが多く溜まっている方も多く、なかなか「にこやかに応対・歓迎してくれる」ケースには出会えません。医療機器営業の担当者が来ても、良い顔をしてくれる医師はあまりいないと言います。
特に最初のうちは信頼関係を築けていない状態なので冷たくあしらわれる場合も多く、しかも専門知識に欠けた状態ですと「そんなことも知らないなら話にならない」と提案すら受け入れてもらえない可能性もあります。
また医師には特定の信念がある方も多くおられ、「ちょっとした軽はずみな一言」でも相手を怒らせてしまい、場合によって「病院出禁」という措置を取られてしまうケースもあります。そのような最悪の事態に陥らない為にも、日々丁寧な仕事が大事ですし、気配りの良さ、信頼関係の積み上げをゆっくりと行う必要があります。
そんな難しさがある反面、一度信頼関係が確立されれば、逆に「あなたにお願いしたい」と言われることも多い世界です。その方々からは長期的にお話を頂ける可能性が高くなります。
中には実質的には契約継続の必要性が無いにも関わらうず、「多忙のために、諸々の手続きを行って解約するのが面倒だ」という理由からお取引を継続するという、営業者にとってはありがたい棚ぼたケースもあります。
もちろんそのようなことは稀で、誠実な職務者としてお取引の中止を提案させて頂くべきですが、とにかく「粘り強く信頼関係を築いていけば、比較的成績が安定する」という傾向が言えるでしょう。
しかし上述の通り、信頼関係が安定するまでの道のりに苦労が多いので、その点については適性の是非があることでしょう。
専門用語が多くて日々の勉強は必須
医療機器営業は、単純に検査用の大きな機械を提案するだけ、というわけでなくては、細々とした機器・チューブやガーゼなどの消耗品も商品項目の1つです。
医療機器営業の場合、未経験者でも採用OKとしている企業も多く、チャレンジしたいと思う人も多いのですが、知識習得には長い勉強が必要になります。医療業界の営業職なので、専門用語が非常に多くあるのです。
特別な知識は不要ですが、商品知識に関しては熟知していなくては営業として活躍することは難しいと言えます。
そのため、入社後は「日々勉強の毎日」が続くことになり、こうした点が「医療機器営業は厳しい」と思われてしまう理由にもなります。
医療機器営業で女性が管理職になりやすい理由
女性が管理職になりやすい理由
・女性の活躍例が多い職種
・福利厚生が充実している
・勉強会や研修会が多く資格取得にも積極的
・もともと実は女性向きの仕事
医療機器営業は、女性が輝ける営業職として人気があります。医療機器営業は、時間が不規則な医師などをクライアントとするため、これまで「体力が必要=男性の仕事」というイメージが強くありました。
しかし今は、医療機器営業は女性におすすめしたい職種と言えます。なぜおすすめできるのか、その理由は以下の通りです。
医療機器営業は女性が多く活躍している
医療機器営業の求人を見てみますと、「在職している人の活躍例」を確認することができます。その際に、女性が大きく活躍している事例が多いことが分かります。
一般的な営業職の場合は、「男性がたくさん活躍していて、女性はそのサポートをする程度」という扱いが多いのですが、医療機器営業の場合は女性が主体となって動き、活躍している例が本当に沢山あるのです。
その理由のひとつは、医療機器営業が「直行直帰・マイペース」のスタイルを優先しているからです。アポの有無問わず、「病院に出向き、ヒアリングを行ってから、提案商品を検討する」というのが医療機器営業の基本となります。
上述の通り、それはクライアントに合わせる必要がありますが、一方で自分に労働の裁量権があるため、「お子さんがいる女性でも自分のペースで仕事をすることができる」というような状況も生まれるのです。
もちろん、慣れないうちは時間の余裕が無いでしょうが、仕事に慣れてくると時間の調整を自分でできるようになるので、何かと慌ただしいライフイベントを強いられがちな女性が働きやすい環境となります。
医療機器営業は福利厚生が充実していることが多い
医療機器営業は、国内・外資問わず、多彩な企業があります。そのどちらにしても、非常に福利厚生が充実している場合が多いと言えます。
先ほど触れたように、女性はライフイベントが多い傾向にありますから、福利厚生の充実は女性にとってとても重要な部分となります。
結婚・出産・育児など、女性はこうしたイベントごとに仕事を休まなくてはいけない、時間の都合をつけなくてはいけないなど、変化が生じるため、働く企業によっては肩身の狭い思いをすることもあります。
しかし、医療機器営業の場合は福利厚生がしっかりしているため、女性がライフイベントを無視せずに安心して働くことができるのです。
こうした福利厚生が整っている会社は、周囲の人の理解がありますので、仕事の定着にも繋がっています。
勉強会や研修会が多い
女性によっては、結婚をしていたりお子さんがいて、自宅で勉強するのは難しいと感じるかもしれません。通常、仕事に対しての勉強は自宅で行うのが普通です。
資格取得をするにしても、専門的な言葉を学ぶにしても自分の時間を削ったり、仕事中に覚えるくらいしかできないことがほとんどかもしれません。
そのため、女性の方が自分に費やす時間がなかなかとれないことも多いので、「営業職は難しい…」と感じてしまいます。
しかし、医療機器営業の場合は、基本的には定期的に勉強会や研修会を開いてくれるので、業務時間内にしっかりと専門知識を吸収することができます。
このため、自宅でのイベントをこなしながらも、確実にスキルを向上させることが出来るのです。
そのような専門知識さえあれば営業として活躍することが十分可能なので、医療機器営業は女性が働きやすい環境だと言える訳です。
医療機器営業は女性向きの仕事
男性、女性といったジェンダーで仕事をステレオタイプに区別することはあまりよくない事ですが、それでもやはり性別による向き・不向きは存在しています。
医療機器営業の場合、もちろん男女ともに活躍できる仕事ですが、どちらかというと「女性の方が医療機器営業に向いている」と言える理由があります。
それが、「やわらかい雰囲気・気配り」です。
コミュニケーション・スキルに対する性差の研究は今も様々な形で続けられています。
完全に生物学的な裏付けを行うのはまだ難しい状況ですが、一般論・共通感覚としては、女性の方が男性より比較的ヒアリング能力に長けていたり、穏やかな印象があるという印象が持たれています。
つまり、「やわらかい雰囲気・気配り」があるので、硬い世界にいる医療従事者にアプローチしやすくなるのです。
細かな気遣いができる人も女性には多い傾向にあり、クライアントが思っていることを先回りするケースも多く見受けられます。
このような点が、医療機器営業で女性が活躍できるひとつの要素だと言えます。
医療機器営業に転職する場合の心得
転職する時の心得
・目標と動機は必須
・将来の展望をもっていよう
・仕事内容をよく理解しておく
医療機器営業への転職は、多くの営業職で言われるような「熱意さえあれば良い」というアピールがそれほど効力を発揮しません。
男女問わず、ここの転職の際には特別に意識しておくべき事項があります。
医療機器営業は目標と動機が大事
医療機器営業では、特に「目標と動機」について精査される傾向にあります。
命に関わる専門分野ですので、「どうしてその専門分野に進みたいか」という点が重要な意味を持ち得ます。応募者が思い描くキャリアと企業側の求めるものと一致しているかどうかを丹念に調べ、入社後にお互いの見解にズレが生じないように配慮をしています。
医療機営業に対して具体的な意義や展望を描けている状態が、その道に進むための最低限の条件です。
社会的貢献に対しても展望を持つ
先ほど、自分の将来をどうしたいのか?という展望について触れました。
しかし、医療機器営業は医療という、地域社会のひとりひとりの市民の命を守り、健康を促進するという責任と使命を持たねばならない世界です。
そのため、転職をする際には「社会貢献」という視点が面接時においても重要性を帯びます。
地域社会、あるいは国家や時代を含めた社会全体に向けて、自分がどのように貢献をしていきたいかという点を明確に把握しておく必要があると言えます。
そうした社会貢献に対する展望がなく、目先の目標しか追えていない状態ですと、受動的・利己的に働く人だと思われてしまうかもしれません。
公共性を意識できる人間であることを伝えなければ、企業側は医療機器営業に相応しい人物であると捉えてはくれないでしょう。
社会的な視点をじっくり検討し、主体性を持って貢献を果たせる人間であることをアピールしましょう。
ある程度の仕事内容の事前把握が必須
医療機器営業の場合、あまり生活的な馴染のない仕事内容ですから、初めての業務を行う際には十分に理解するまで時間がかかるはずです。
イメージしやすい仕事であれば、そこまでしっかりと仕事内容について調べる必要はないですが、医療機器営業の場合はクライアントが医療従事者なので一般的には理解に及びにくいものです。
この世界に転職をしたいと思った場合は、とにかく仕事内容に関する知見をしっかりと仕入れておく必要があります。
自力ではなかなか把握しにくい世界ですので、知人で同業種の方がいればそちらから教示を貰うか、私たちのような転職エージェントに相談をしてくことをお勧めします。
医療機器営業は女性も安心して働ける職種
今回のまとめ
「医療機器営業は辛い?」
・クライアントのペース任せになるのは辛いところ
・慣れるまでは対応が難しい
・専門的な知識習得は日頃からの勉強が必要
「女性が管理職になりやすい理由」
・女性の活躍例が多い職種
・福利厚生が充実している
・勉強会や研究会が多く資格取得にも積極的
・医療機器営業は女性向きの仕事
「医療機器営業に転職する場合の心得」
・目標と動機は必須
・将来の展望をもっていよう
・仕事内容をよく理解しておく
(最後に)医療機器営業は女性が活躍しやすい仕事
今回は医療機器営業が女性におすすの理由について紹介していきました。
医療機器営業だけではなく、ほとんどの営業職が男性の仕事のように思われていましたが、現在では女性も徐々に活躍の場を広げています。
特に医療機器営業は女性に優しい環境が整っていることも多いため、安心して働けて、管理職にキャリアパスすることも夢ではありません。
医療機器営業は女性が活躍しやすい仕事として、非常にお勧めできるものです。
医療機器営業に興味のある方、1から自分のキャリアを見つめ直して見たい方、
ぜひ当社SPACE JOBのプロフェッショナルの知見とコーチングを受けて力強く前進をしていきましょう。