

保険営業に転職をしようと思った時に、「本当に自分には適性があって保険営業を長く続ける事ができるのか?」と不安に感じる事もあるでしょう。
実際、保険営業の世界では、入社後に「イメージと違った」「ギャップが生じた」という理由ですぐ辞めてしまう人も一定数います。
そこで今回は、入社後のギャップを防ぐためにも「保険営業で求められる人物像」についてお伝えしていきます。
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目次
保険営業に向いている人の特徴とは?
まずは保険営業の主な仕事内容を理解していきます。
保険営業のメインの仕事は「自社の保険商品の販売」と「契約後のアフターフォロー」になります。
「自社の保険商品の販売」では、個人・法人のクライアントのニーズを読み取り数ある選択肢の中から最適なものを提示することで、クライアントに喜んで頂くのが仕事です。きちんと営業することで成果報酬に繋がっていくのでやりがいを感じられる人も多いでしょう。
「契約後のアフターフォロー」ではクライアントと契約後もコンタクトを取り続け信頼関係の維持に努めます。保険内容の見直しについて相談を受けることもあれば、契約更新の手続きだったり、はたまた保険適用の際にはアフターフォローが不可欠です。
これらの業務内容を踏まえて、実際に保険営業に向いている人はどういう人なのでしょうか?
以下に特徴を挙げますので、当てはまる数が多い人ほど適性がマッチしていると考えてみてください。

特徴①:傾聴力のある人
保険営業に向いている人の特徴1つ目は「傾聴力のある人」です。
もちろん、短期決戦では積極的なPRや押し売りが功を成すこともありますが、保険はそんなに簡単に売れる商品ではないため長期的な視点が求められます。

正しく問題解決に至るためにも、傾聴力が大事な資質となってくるのです。
特徴②:人間的魅力を持つ人
保険営業に向いている人の特徴2つ目は「人間的魅力を持つ人」です。
前述したとおり、保険がそう簡単に売れるものでなければ、人間的な魅力を持つ人の方がその先の交渉で有利になるのは当然のことです。
具体的には、
・年上キラーの気質がある
・年下から慕われやすい
・初対面で友人が出来やすい
・同世代の中でリーダー的存在

特徴③:規律正しい人
保険営業に向いている人の特徴3つ目は「規律正しい人」です。
なぜ規律の正しさが必要なのか?というと、保険営業は法律に多くの制約を受けている業界だからです。
代表例としては
・特定商取引法
・金融商品取引法
・保険業法
などがあります

特徴④:倹約家な人
保険営業に向いている人の特徴4つ目は「倹約家な人」です。

なぜなら、保険営業マンは安定するまでどうしても収入の基盤が不安定になりやすいからです。特に最初の何年かは生活するのがやっとというギリギリの月も出てくるそうです。
ちなみに収入が不安定になるのは以下の理由が関係しているといいます。
① 経費が自己負担→クライアントと食事に行ったり、交通費に結構使う人もいる
② 副業NG→他の仕事を生活の足しには出来ない
③ 早期解約→想定していた金額より給与が少なくなると収支が狂う可能性も
④ ノルマ未達成 →自分で保険に入ることになり想定外の出費が発生

特徴⑤:身だしなみが整っている人
保険営業に向いている人の特徴5つ目は「身だしなみが整っている人」です。
保険営業において第一印象はとても大切です。
注意ポイント
見た目が不衛生で印象が悪ければ、すぐに門前払いされたり話すら聞いてもらえないという事態に繋がります。
以下は身だしなみのチェックポイントですから、確認してみましょう。
身だしなみチェック
- 派手すぎないナチュラルメイクか
- 清潔感のある服装でシャツはヨレヨレではないか
- 靴は綺麗に磨かれているか
- 爪は適切な長さで整えているか

特徴⑥:理不尽な要求にも耐えられる人
保険営業に向いている人の特徴6つ目は「理不尽な要求にも耐えられる人」です。
よくある例として、保険営業では以下のような様々な理不尽に直面します。
・名刺を渡しただけで怪訝そうな顔をされる
・客だから何でもしてくれるだろうとクライアントから振り回される
・保険営業というだけで蔑視され、先入観で下に見られる
・クライアントが契約を望んでも、健康状態が悪ければ成約に結び付かない
・自分が原因ではないのにクレーム処理させられる
これらの事象を理不尽ではなく普通のことだと捉えられるメンタルの持ち主は強靭ですが、多くの人はやはり少なからず理不尽だと感じてしまうのではないでしょうか。

特徴⑦:ロジカルシンキングが出来る人
保険営業に向いている人の特徴7つ目は「ロジカルシンキングが出来る人」です。
クライアントに対してロジカルに統計に基づいて提案できるというのは、出来る営業マンに必要とされる能力の一種です。
保険という商品は多くの人が長期的に契約するものですから、決して安い買い物とは言えません。そのため、顧客が商品そのものや繰り出される提案に納得し、魅力を感じていなければなかなか契約まで漕ぎ着けないのです。

「この保険商品は60代の人に人気がありますから、ぜひあなたもどうぞ」
これはよくあるセールスの言葉です。しかし、この一言だけではなく、以下のような説明がロジカルに組み込まれているとしたら、より信憑性が高まりませんか?
なぜ60代の人に人気なのか?
なぜその商品を自信を持ってプッシュするのか?
それを買ったらどんなメリットがあるのか?
ココがポイント
ロジカルシンキングで思考、そしてそれを上手く言語化し説明出来れば、相手を深く納得させられます。
特徴⑧:勤勉な人
保険営業に向いている人の特徴8つ目は「勤勉な人」です。

というのも、保険営業は学ぶ知識が非常に多く、ずっと勉強し続けていかなければならない職種だからです。
・相続について
・税金関連について
・投資について
・不動産について
・住宅ローンについて
パッと思いつくだけでも上記の知識が必要となってきます。
資格試験も定期的に受けさせられる環境もあり、勉強が好きな人・勤勉な人には合っていますが勉強嫌いな人には大変です。
特徴⑨:体の丈夫な人
保険営業に向いている人の特徴9つ目は「体の丈夫な人」です。
とくに最初の頃は、要領が悪かったり全く成果が出なかったりして休みが取れないことも多くあります。
保険営業は多忙な環境もあり、体力があって体の丈夫な人でないと長く安定して続けられないのではないかと思います。
特徴⑩:収入を増やしたい人
保険営業に向いている人の特徴10つ目は「収入を増やしたい人」です。
保険営業の給与体系は上手く出来ており、『月給20~30万くらいかな~』と安定して稼ぐことが難しくなっています。

そのため、貪欲に収入を上げたいという強い志を持っていないと、収入が増えていかず低迷状態のまま…上に登っていくことが出来ません。
保険営業は基本的に成果報酬型ですから、インセンティブが自分のモチベーションに繋がりもっと上を目指したいという気概を持っている人には向いているといえそうです。

5つ以上当てはまれば保険営業として活躍が期待できる素養ありですが、5つ以下なら保険営業ではなく他の営業職へ転職するのをお勧めします。
ちなみに保険営業に向いていない人の特徴は?
今度は逆に、保険営業に向いていない人の特徴を1つずつ見ていきましょう。


特徴①:一人でいることが好きな人
保険営業に向いていない人の特徴1つ目は「一人でいることが好きな人」です。
保険営業では、クライアントと対話を重ねながら仕事をしていきます。毎日人の困っていること、プライベートな話、悩みを聞き、雑談も織り交ぜながら交流を図っていきます。
つまり、あまり多くの人と関わりたくはないと思っていたり、一人でいるのが好きだと自覚している人は、多数の人と交流を図ること事態がストレス要因となってしまう可能性が高くなります。


特徴②:自尊心の低い人
保険営業に向いていない人の特徴2つ目は「自尊心の低い人」です。
自尊心が低い状態では、その自信のなさが相手にも伝染してしまいますから「商品があまり良くないのかも?」「本当は売るのが嫌なのでは?」と不安や疑念を抱かせてしまう可能性があります。
外側から自信をつけたい人は声の明瞭さとトーン、笑顔、明るい雰囲気、自信のある行動を心がけると良いでしょう。
内側から自信をつけたい人は、成功体験を積むことと周囲に温かい人間関係を築くように意識してみてください。


繊細な人は他人の心の機微に敏感で、それは営業にとって大きな武器になります。すなわち変化に合わせた対応が出来るのでクライアントに安心感を抱かせられる、信頼される営業パーソンになれる可能性を秘めています。
その反面、プレッシャーに弱かったりストレスで人体に炎症が生じやすい側面もあります。営業のノルマやクレームに心折れてしまう人もいるのはそのためでしょう。
また、周囲に恵まれたり、本人が無理をせずマイペースに成長していければ段々と環境に順応していきます。
ココに注意
「意外と向いてるかも」そう意識が変化することもあるので最初から営業は無理と決めつける必要はありません。最後は時間が解決してくれるので淡々としていきましょう。営業が無理か否かはその時に判断しても遅くないです
特徴③:言葉での説明が苦手な人
保険営業に向いていない人の特徴3つ目は「言葉での説明が苦手な人」です。
自分の興味関心や好きなもの、得意なものについて話してみましょう。その時、流暢に言葉で話題を展開できる人は「話上手な人」であり、同時に「プレゼン能力も高い」と言うことができます。
一方、自分の好きな話題なのにも関わらず上手く喋れなかったり、言葉で表現出来なければ、保険営業で大事な素養とされるプレゼン能力が低いのかもしれません。


特徴④:インセンティブに無関心な人
保険営業に向いていない人の特徴4つ目は「インセンティブに無関心な人」です。
保険営業は成果報酬型の給与形態であることが多いので、いわばインセンティブを積み上げていくことで収入を伸ばしていきます。そんな時、インセンティブに興味がない人にとっては、やる気も持続せず、その仕組み自体にストレスを覚えてしまうことでしょう。
給与が安定している世界でマイペースに仕事をしていきたい人にとっては、基本給が少なくインセンティブ獲得に向けて社員が奔走する雰囲気に馴染めないということもあります。


特徴⑤:初対面の人と打ち解けられない人
保険営業に向いていない人の特徴5つ目は「初対面の人と打ち解けられない人」です。
当然ですが、保険営業という世界では、相手がたとえ初対面の人でも会話を積み重ね信頼関係を構築し、自分の流れに誘導していく必要があります。
そのため、人見知りが強く初対面の人と会うのが億劫、緊張が強い、上手く話せない、話題を作れず無言になってしまう…という人は保険営業の世界で成果を挙げるのは難しいと言えます。自分の緊張は相手にも伝染し、不安な気持ちを芽生えさせてしまうからです。


実際、某人材会社のアンケートによると『コミュニケーションが苦手だ』と回答した人は20-50代のうち全体の7割もいたそうです。理由は『初対面の人と打ち解けられない』『話題を上手く作れない』ということがメインでした。

以上、保険営業に向いていない人の特徴でした。
【結論】保険営業は向いている人だけ転職した方がいい



保険営業は向いている人には天職となりますが、全く適性がない人にとっては大変な仕事です。保険営業は営業職の中でも比較的難易度の高い仕事だと言われているので、そう簡単ではなくスタートするには強い意欲と志が必要でしょう。


保険営業に適性ありならそこで上を目指すのも良いでしょう。
仮に向いていないと判断したら、別の営業職に目を向けてそこで経験を積むのが良いです。
まとめ
この記事をまとめます。
保険営業に向いている人の特徴
・傾聴力のある人
・人間的魅力を持つ人
・規律正しい人
・倹約家な人
・身だしなみが整っている人
・理不尽な要求にも耐えられる人
・ロジカルシンキングが出来る人
・勤勉な人
・体の丈夫な人
・収入を増やしたい人
→5つ以上で保険営業の適性あり、5つ以下で難しいと判断できます。
保険営業に向いていない人の特徴
・一人でいることが好きな人
・自尊心の低い人
・言葉での説明が苦手な人
・インセンティブに無関心な人
・初対面の人と打ち解けられない人
→克服できる意欲がある方は当てはまっていてもチャレンジして良いと思います。そこまでの意欲がなければ他の営業職に目を向けてみると良いでしょう。
最後に、この記事を読んでも、「そもそも自分自身で適職が分からない」「判断できない」「将来どうキャリアプランを立てたらいいのか分からない」「退職するか否か迷っている」など転職や仕事に対して漠然とした不安や悩みを抱えている方は、プロのキャリアカウンセラーに相談に乗ってもらうのがオススメです。
自分自身に向いている仕事も、プロに診断してもらうとスムーズです。
自分の希望や条件だけ叶えようとするとほとんどの場合転職に失敗してしまうので、もう一度自己分析からやり直し、合う仕事をマッチングしてゼロクリアベースで再スタートすると良いでしょう。
