志望動機について考えているんだけど、やっぱり悩んでしまうな。素直すぎると素っ気なさ過ぎるかもしれないし、かと言って余計な話を作り込みすぎるのも怖い感じがするね。もう少し志望動機のスマートな伝え方について教えて欲しいです。
どのような活動にも慣れが必要ですからね。面接も志望動機も、何度も何度もトライしていくことで段々とやり方や構築の方法が洗練されてくるものです。志望動機については、巧みに作るコツの一つに『逆算して考える』というものがあります。
自分がその企業の面接官になったと考えて、『どういう人を採用したいと思うか?』という逆転の立場から作っていくという方法です。この方法について、具体的に深く堀り下げてみましょう。
営業職も含めて転職をする多くの人が頭を悩ませているのは、志望動機です。
自分に正直過ぎるのも、企業の好感度を意識し過ぎるのも、どちらも採用から遠れてしまう事があります。
ではどのように志望動機を考えていけば良いのでしょうか。
今回は「営業転職」の分野に限り、このような志望動機の考え方について解説していきます。
目次
営業転職志望動機を考える時はまずどんな仕事かを知ること
ポイント
・前職での経験から「なぜ応募したのか」について、繋げて考えてみる
・企業の特徴をピンポイントで理解していることを志望動機でアピールする
営業転職志望動機をしっかりと伝えるためには、まずどんなことを考えるべきなのか?
長々と書く必要もありませんが、あまりに簡潔だと素っ気ない印象となってしまうものです。
志望動機とは元来、「前職で限界を感じた部分」「応募企業でどう働き、貢献できるのか」を企業にアピール、説明することです。
前職での経験については書きやすいと思いますので、そこから「なぜ応募したのか」については繋げて考える方が、書きやすいと言えます。
ここで大事なポイントは、自分が応募しようとしている企業はどのような仕事内容なのかを理解しているのかどうかです。
営業職、といっても新規開拓営業・ルート営業・保険営業など、あらゆる職種が存在しているので仕事内容も多岐に渡っています。
「とにかく営業職に就きたい」と思って、営業の一般的なイメージを志望動機に伝えると「この人はどこでも良いんだな」と感じられて、印象に残らない人になりやすいのです。
「生きるためにやる」という人と「その職業に興味があってやりたい」という人では、モチベーションもその後の成果も変わってきてしまうことでしょう。最初の動機としては「お金」や「生きるためにする」ことは良いかもしれませんが、長期的に見た場合には、興味関心や好奇心を追い求めている人に軍配が上がります。
企業の特徴をピンポイントで理解していることを志望動機でアピールすることができれば、応募している企業で働きたい、ということを伝えられます。
求められる人物像をイメージする
ポイント
・企業のイメージや仕事内容を理解していると、自ずと応募する企業が求めている人物像もイメージできる
・イメージができないという場合は、企業の説明会やセミナーに参加してみる
・企業と触れ合える機会はぜひ積極的に活用してみよう
企業に対するイメージや仕事内容を理解していると、自ずと応募する企業が求めている人物像もイメージできます。
例えば、住宅営業であればヒアリング能力や調整力が必要になるので、その点を意識して自分のアピールをしてみましょう。
そのほかでも、自分が働きたい企業の営業職の仕事内容を考えることで、自分と照らし合わせることができ、より志望動機が書きやすくなるものです。
もしも、あまりイメージができないという場合は、企業の説明会に参加してみてください。
企業に勤めている人が説明をしてくれますし、質疑応答をしてくれるものなので、なんとなくイメージがつきます。
説明会ではなくても、営業職で多いのがセミナーです。
転職サイトが開催している営業職に特化したセミナーでは、企業担当者を講師にむかえて「こんな人材が欲しい」「自社の魅力」などの具体的な説明があることもあります。
こういった、企業と触れ合える機会はぜひ積極的に活用するようにしましょう。
生の声を聞くことで、「本当に自分が向いているのかイメージとの差はないか?」という点を検討することができます。実際に触れる機会をより多く持つことで、本当に相性の良い企業であれば意欲がメキメキと湧いてくるでしょう。
営業転職志望動機で書かない方がよいNGな例
書かない方が良いNGな例
・自分の話が8割
・給与体系のことは避けよう
・いつかは離職することを念頭にしない
営業転職志望動機で、書いた方が良いことを知っているのも大事ですが、NGな例も理解しておくとより良いです。
良かれと思って書いたことが、実は企業では評価されにくい表現だった、というのはよくある話です。
一度の応募が自分の人生を左右することにもなりかねないので、しっかりと誤解されないような志望動機を書けるようにしておきましょう。
・自分の話が8割
ありがちな志望動機として、とにかく「自分の話の前置きが長い人」がいます。
「前職ではこんなことをした」「こんな結果を残した」という事実はもちろん必要になりますが、企業に応募する理由や応募したいと思った魅力などの量が少なければ、とってつけたような印象があり、良い印象にはなりません。
このように自分のアピールが多い人は「なぜ自分がこのような結果が残せたのか」についての説明が不十分になりやすい傾向があります。
目立ちたい気持ちが先立つので、結果を書いても過程については書かれていないことが多いのです。
そうして自分のアピールが強過ぎる場合、「この人はうちじゃなくても活躍できるだろう」「うちの会社にどうしても来たいという訳では無さそうだ」と思われてしまいがちです。
・給与体系のことは避けよう
営業職は、自分の頑張り次第で給与の上げ下げが激しい仕事だと言えます。
働く人にとって、成績や結果がどれだけ自分の給与に反映するかどうかは重要なポイントなので求人を探すときには意識しているかもしれません。
企業に応募した大きな理由が「給与の高さ」「給与体系の良さ」だったとしても、志望動機にそのまま書くことはNGです。
企業としても、働く人にとって給与が重要な部分を占めていることは理解していますが、現実的に「お金が魅力で応募しました」と書かれても評価のしようがありません。
報酬とは目的ではなく、「いかに会社に貢献してくれたのか」という行為の結果としてもたらされるものです。志望段階で殊更、報酬目的の意志を伝えるのは基本的に避けた方が無難でしょう。
・いつかは離職することを念頭にしない
大手企業の営業職では「いずれ会社を卒業して起業する人が多い」こともあります。
かといって、最初の段階から「いつかこういうことをしたいから御社で経験を積みたい」といった辞めることを前提にした志望動機は、あまり良い印象を与えません。
もちろん、将来的なビジョンを持って仕事を決めることは大切なことです。
面接でも「当社で働く上でどんな風に成長したいですか?」と質問されることも多いので、考えておくことは重要ですが、離職や独立については最初から話すべきことではありません。
あくまで「御社でどう頑張っていきたいか」について考えましょう。
営業転職志望動機は想像力の豊かさが大事
今回のまとめ
「営業転職志望動機を考える時はまずどんな仕事かを知ること」
・前職での経験から「なぜ応募したのか」について、繋げて考えてみる
・企業の特徴をピンポイントで理解していることを志望動機でアピールする
「求められる人物像をイメージする」
・企業のイメージや仕事内容を理解していると、自ずと応募する企業が求めている人物像もイメージできる
・イメージができないという場合は、企業の説明会やセミナーに参加してみる
→企業と触れ合える機会はぜひ積極的に活用してみよう
「営業転職志望動機で書かない方がよいNGな例」
・自分の話が8割
・給与体系のことは避けよう
・いつかは離職することを念頭にしない
(最後に)仕事に対する想像力や自分が経験したことの振り返りをしっかりと意識することが、志望動機を考える大きなポイント
営業転職をする上で、志望動機をどう考えていくのかについてお伝えしました。
仕事に対する想像力や自分が経験したことの振り返りをしっかりと意識することが、志望動機を考える大きなポイントになります。
相手側への好感度だけを考えるのではなく、自分なりのアピールポイントはしっかり出しつつNGワードは避けながら志望動機を検討すると、構成をしやすくなるはずでしょう。