転職エージェントは自己分析から面接対策まで、現在の市場に詳しいプロによる転職サポートが完全無料で受けられるサービスです。
現在転職を考えている人は「複数のエージェントに登録して取捨選択するのか、1社に絞って一点突破するのか」で迷っている方も多いと思います。
また、「転職エージェントに登録するのは自由なのだから、色々なところに登録して吟味したらいい」と考えている人は多いかもしれません。
しかし、現実では選択肢が増えれば増えるほど路頭に迷ってしまうリスクが高まりスピーディーな転職が難しくなるものです。
そこで今回は、転職エージェントに複数社登録するデメリットに焦点を当てて、詳しく解説していきたいと思います。
この記事の信頼性
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目次
複数の転職エージェントを掛け持ちする求職者の末路
複数の転職エージェントを掛け持ちすると、どんな結末が待っているのでしょうか。
もちろん転職事情に詳しく、また経験豊富なために上手に取捨選択できる人なら、多くの情報をコントロール出来るのかもしれません。
しかしながら、現状はと言いますと掛け持ちをしたことによって望まない結果に陥っている人が少なくありません。
複数掛け持ちによる失敗事例
・同じ求人に応募してしまい、落選するリスクが高まる
・情報が増えすぎて迷走、結局定まらない、決まらない
・日程管理が大変になり、トラブル多発
・自分への優先順位が低くなり、親身なサポートが受けられない
・紹介される求人数が多すぎて疲弊、エージェント活用のメリットが失われる
複数の転職エージェントを掛け持ちする5つのデメリット
複数の転職エージェントを活用することで気持ちの上で多少のメリットはあるかもしれませんが、決して良い面ばかりとは限らないので気を付けましょう。
ここでは前述した5つの失敗事例を詳しく、具体的なデメリットとして紹介していきます。
①同じ求人に応募してしまい、落選するリスクが高まる
複数の転職エージェントを掛け持ちするデメリット1つ目は「同じ求人に応募して落選してしまうリスクが高い」という点です。
その人の市場価値によって応募できる求人というのは限られてくるため、エントリーした求人が他エージェントと被ってしまうことがよくあります。
求人が被った場合に「最終的にどちらのエージェントで進めるのか」を自分自身で選ばなければならないのですが、エージェントは企業側と疎通を取っているために、場合によっては『ここまで手間をかけたのに不誠実な対応を取られた』と、揉め事へと発展することもあります。
求職者からすると一求人でしかないために、既に登録済みの他企業の求人と被ることを気にしていなかったり、指摘されたらその時に考えよう、というスタンスの方もそこそこ見受けられます。
しかし、エージェント側は少しでも受かりやすくなるように企業側へ根回しをしていたり、間に入って日程調整を行っているため、仲介役として苦労を伴いながら労力を割いていることを忘れてはなりません。
そのため、あっさり「他で通過したので辞退します」と言われれば、仕方ないとは思いつつ、後味の悪い感情になってしまうのもまた事実なのです。
そのような気遣いが出来ないということを暗に悟ると、エージェントサイドでも、企業サイドでも、案件が被った瞬間に、その求職者の印象が悪くなってしまいます。これにより、通過するはずの書類選考が通過しないことも当然あり得ることなのです。
②情報が増えすぎて迷走、結局定まらないし決まらない
複数のエージェントを活用すればするほど情報が錯綜し、迷った挙句、転職の機会を見逃してしまう…ということにも繋がりかねません。
一点集中した方が突破の確率もスピードも上がりますから、よほど差がない限りは一点集中がお勧めです。転職を成功させている人ほど、信頼できる人を定めて一点突破している傾向にあります。
何社も登録して、それぞれの良いところどりをしようとするマインドは、確かに合理的に考えれば一見理に適っているように見えるものの、長期的には損をすることが多いようです。
なぜなら、どっちつかずの態度では人の信頼を失ってしまい、その人に親身になる唯一無二のキャリアコンサルタントは現れないからです。
複数片足を入れてメリットを享受しているかのように見え、それは全て表面的でしかありませんから、深いことは知ることは難しいでしょう。
転職エージェントも同じで、信頼できるキャリアコンサルタントと密なコミュニケーションを取った人の方が、複数エージェントを登録して求人ベースに機械的に関わる人よりもはるかに転職のことや市場のことを学べますし、自分自身の成長に繋がります。
さらに、やることは同じなのに、キャリアコンサルタントが複数いると、それぞれ別のアドバイスをされるでしょう。転職には絶対的な正解がない以上、迷えば迷うほど、どれが正しいのか分からなくなってしまいます。
それだけ悩んだからといって、良い求人に巡り合えるとは限らないですし、むしろ広がった選択肢のせいで選り好みする心理が働き、どんどん可能性が狭まる印象があります。
早く目的を定めて成長する選択を取る方が余程自分のためになります。迷路に迷う前に、自分の自由意思で決断してしまいましょう。
③日程管理が大変になり、トラブル多発
転職活動にはなかなかの労力が伴うものです。
求人のピックアップからキャリアコンサルタントとの面談、自己分析や面接対策、エントリーから企業との面接など…。特に仕事をしている人であれば、それら日程の管理が大変になってくることは間違いありません。
この時、複数のエージェントに登録している人であればあるほど、余裕がなくなり、キャリアコンサルタントとの約束を忘れてしまったり、企業との面接をドタキャンしてしまうなどトラブルも多発します。
それが度重なることで、結局どこにも受からなかった…という事態に繋がりかねませんし、本来であれば内定の出る企業でも注意が分散してしまったことで内定がもらえず、思うような転職活動が出来なくなるリスクも高まります。
④自分への優先順位が低くなり、親身なサポートが受けられない
転職エージェントを絞った方がいい理由の一つとして、そうでないとキャリアコンサルタントからの自分への優先順位が下がることが挙げられます。
何社も併用している人ほど、『内定の出にくい人なのではないか』『サービスだけ利用して途中で蒸発するのでは』『自己中心的で関わりにくいのでは』…等様々な懸念点が浮かび上がります。
転職のリアル
選り好みしすぎる人のほとんどが希望するところへ行けないものです。体感的に9割は失敗している印象です。理由は明白。自分の希望するところは大体の場合において高望みをしてしまっているからです。キャリアコンサルタントはそれが分かっているのですが、あまり意見を聞き入れる人ではないことが分かれば、相手に合わせる他ありません。失敗すれば求人が悪いと言い、いつまで経っても自分自身が成長出来ない事態に陥るのです。ここから脱却するためには自分が再スタートを切る=ゼロからの出発点となるんだ、と素直に認めることから始めましょう。
それら懸念点の他にもキャリアコンサルタントの立場から見て、何社も併用している求職者は「自社を介して転職決定してくれない可能性が高い」と感じるため、サポートの優先順位が下がってしまう可能性があります。
⑤求人数が多すぎてエージェント活用のメリットが失われる
複数の転職エージェントを掛け持ちするデメリットとして最後に挙げられるのは「紹介される求人数が多すぎて転職エージェント活用のメリットが薄れる」ということです。
例えば、3社の転職エージェントに登録したとして、1社あたり20件紹介されると仮定すると、計60件もの求人を吟味する…という事態になります。
見るだけで満足してしまって結局あまりエントリーしないということにもなりかねませんし、1社1社に対する気持ちが希薄になり『ここへ行きたい!』というものを見つけることが段々困難になってくるかもしれません。
さらに、求人がたくさんあるからといって、内定が出るとは限らないのです。「求人数=内定数」は必ずしも比例するとは限りません。客観的に見て受かりやすい人は色んなところへ受かりますし、受からない人はずっと受からないという状態になりやすいでしょう。
そもそも、その人に合う求人を見つけてくるプロセスや手間を委託し、時間コストを削減しているのが転職エージェントの良いところなのですが、求人数が増えれば増えるだけその長所が失われてしまいますから、本末転倒となります。
おわりに:優良な1つの転職エージェントを探そう
最後にまとめです。
複数の転職エージェントを掛け持ちする5つのデメリット
①同じ求人に応募してしまい、落選するリスクが高まる
②情報が増えすぎて迷走、結局定まらない、決まらない
③日程管理が大変になり、トラブル多発
④自分への優先順位が低くなり、親身なサポートが受けられない
⑤紹介される求人数が多すぎて疲弊、エージェント活用のメリットが失われる
この記事では、転職エージェントを複数掛け持ちすることのリスクを解説してきました。
複数のエージェントの掛け持ちは多少のメリットはある反面、多くの時間や労力を取られてしまうという、見逃せないデメリットもありますので、よく検討して、効果的な転職活動を行って下さい。
今はエージェントや求人が無数にある時代だからこそ、量ではなく質で転職エージェントを選択したいところです。
最初はいくつかの転職エージェントに登録していたとしても、最終的には自分に合っている、親身になってくれる転職エージェントに絞ることをお勧めします。
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