

「営業職に長く勤めているのに結果が出ない」「ノルマに追われて気が休まらない」そんなストレスで心身共に追い詰められてしまっている人は少なくありません。
そこで考えるのは、営業職以外への転職です。
ただ、「転職をしたい」といっても、営業以外の経験が皆無だったり、専門的な技術や資格がなければ、「こんな自分でも他に転職先があるのかどうか分からない」と不安になってしまうのではないでしょうか。
今回の記事では、営業職が向いてない辞めたいと思った時のマインドセットと転職する場合の注意点やおすすめ業種もお伝えしますので、興味がある方はぜひご一読ください。
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目次
「営業向いてないから辞めたい」は甘えではない?
「営業が向いてないから辞めたい、転職したい」は決して甘えではありません。
自分には営業が向いていないと気付き、閉塞感を抱いているにも関わらず、嫌々向かない仕事を続けて生きていく理由はないからです。

営業に向いてない人の典型的な特徴とは?
営業に向いていないから辞めたい・転職したいという人の特徴として、どんなものが挙げられるでしょう?
本髄は、何をしても楽しくない人が営業に向いていない人と言えますが、その他、細かいディテールでも向いていないかどうか類推可能です。
以下に「営業に向いていないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴」を並べてみますので、俯瞰してみてください。
特徴①臨機応変な対応が苦手
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴1つ目は、「臨機応変な対応が苦手」というものです。
営業の仕事はコミュニケーションという流動性のある世界な上に、対応にも常に「臨機応変さ」を求められます。
例えば、顧客から「これは3セットで20万円なら買う」という提案を受けたとしましょう。
その提案を通しても良いのか、実際に定価よりも安く売っても大丈夫かどうか、一度社内で検討する必要があります。「これは3セットで25万円まで」そう判断されたのなら、顧客が要求した提案に対し「そこまでの値下げは出来ない」と納得してもらえる折衷案を提示することになります。
その時の臨機応変さは営業に不可欠な要素なのです。
特徴②自社製品やサービスを信頼していない
営業に向いてないから辞めたい人の典型的な特徴2つ目は、「自社製品やサービスを信頼していない」というものです。
当然ですが、自社製品やサービスが「他社よりも素晴らしいものだ」と自信を持っていないと堂々と営業が出来ません。
そして、無理して売っている雰囲気は顧客にも伝染してしまいます。

特徴③言葉での自己表現が苦手
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴3つ目は、「言葉での自己表現が苦手」というものです。
営業では「言葉で商品をアピールする力」は非常に重要な要素となってきます。なぜなら、顧客に対して自分の意見をしっかりと伝えられなければ商品の良さが伝わらないからです。
自己表現が苦手な結果、信頼を勝ち取れず成果が挙げられなくなります。
他にも、営業では頻繁にクレーマーにも遭遇します。それに対し上手に説明出来なかったり自己表現をする術がなければ、顧客からのクレームを一心に受け止め自信喪失してしまいます。
特徴④人付き合いが苦痛
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴4つ目は、「人付き合いが苦痛」というものです。
営業はあらゆる職種の中でもトップクラスに「対人」と関わることの多い職種ですから「人付き合いが苦痛」な人には大変です。
その上、「空気を読むスキル」や「人に好感を持たれるスキル」などコミュニケーションにおける派生的なスキルも要求されるので、それらが全くないという人は営業の世界は棘の道となるでしょう。
特徴⑤伝え方を創意工夫する姿勢がない
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴5つ目は、「伝え方を創意工夫する姿勢がない」というものです。

例えば、凄腕の営業マンはありきたりな会話から顧客がどんなタイプなのかを読み取り、その人に合わせた最良のコミュニケーションを取ります。
優柔不断な側面が強く、なかなか決断できない人には「今回限りの限定価格です」などと伝えて決断を促す工夫をしていたり。逆に直観を重んじるタイプで即断即決する人には、複数の選択肢を用意し、本人に選ばせているなど。
迎合しているわけでもありません。かといって押し売りしているわけでもありません。あえて「相手に選択させる」言葉での誘導や手法が上手なのです。
このような伝え方の演出や表現方法の創意工夫に対して、営業に向いている人は「顧客満足度を上げるため」「成果を出すため」と楽しんで行うことが出来ます。一方で、営業に向いていない人は「嘘をついている感覚になる」と、自分の思い込みでそのクリエイティブな表現に蓋をしてしまうのです。
特徴⑥ストレスに弱い
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の典型的な特徴6つ目は、「ストレスに弱い」というものです。

ある程度ストレスを受け流すことが出来ないとストレスが蓄積していき、挙句の果てには心身の病を患ってしまいかねません。
営業に向いてない辞めたいという人におすすめのマインドセットは?
営業に向いていないから辞めたい・転職したいという人は、ストレスからの閉鎖的な思考の影響を受けて、「固定型マインドセット」に陥っている場合が少なくないです。

ビジネスでは前者の「成長マインドセット」を内面にインストールされていることとベターとされています。
以下では、営業向いてない辞めたいという人が持ちがちの「固定型マインドセット」を紹介し、どうやってそれを「成長型マインドセット」に転換していくのかを解説します。
マインドセットの転換①競争心がない→自他分離の競争心を身につける
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人のマインドセット1つ目は「競争心がない」というものです。
営業は会社の売上に直結する仕事ですから「一番の成績を残すんだ」という競争心がないと成果を残すことは難しいでしょう。
ココに注意
もちろん競争して誰かを蹴落とすとか、人に恨まれることはしてはいけませんが、ここで自他分離(自分と他人は違う存在である)ができれば、面倒ごとは避けられます。

自分の成長が可視化されることでモチベーションは加速しさらなるステップアップに臨めます。
マインドセットの転換②謎のこだわりやプライド→柔軟に適応する
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人の負のマインドセット2つ目は「謎のこだわりやプライドがある」というものです。
プライドを死守して売上を上げるということの困難さは想像以上です。もちろん一部の人にだけ訴求する商品は、プライドを死守してもそれがかえって希少性を生む結果となり、ブランド価値が高まります。

とくに少子高齢化の日本では、今後の経済活動の展望や先行きは不透明。プライドにこだわりすぎると売上を遠ざけてしまいます。
どうしても、自分の中で譲れないものがあり自分のやり方や考え方に固執したいなら、最初は柔軟性を以って適応する→それから個性を発揮しても遅くはないと思います。
マインドセットの転換③明確な目標がない→逆算思考でゴールを明確に
営業に向いてないから辞めたい・転職したいという人のマインドセット3つ目は「逆算思考が苦手」というものです。
人間は目標によって活動をブーストさせる生物。営業でも「いつまでに●●円売り上げる」といったクリアな目標がないと、達成に向けた効率的な行動が取れません。

例:目標「1か月で3件成約させる」
→逆算して「月に何件の訪問が必要か」→「アポイントを取るために何をすべきか」→「テレアポで月に何件アポイントを取ればよいのか」→「一日何件電話するか」
大局的な見地から細部へアクションプランを立てたら即実行することが重要です。逆算思考は訓練ですので、一度やってみることをおすすめします。
マインドセットの転換④ネガティブな出来事→「ただの出来事」として流す
営業に向いてないから辞めたいという人のマインドセット4つ目は「ネガティブ思考」であることです。
営業の世界では成約することよりもしないことの方が圧倒的に多い世界です。DMも100件送って反応0なんてざら。そんな環境ですから、断られた時や辛辣な言葉を受けた時など常時反応していては心身が持ちません。
辛い出来事を家に持ち帰ってまで反芻しようものなら、休みもリフレッシュ出来なくなってしまいます。連鎖はストップしなければなりません。

例えば、「クレーマーが激怒している」場面にて「クレーマーが激怒している」という事実をありのまま認識するのです。それ以上でもそれ以下でもなく。
ネガティブ思考な人がやりがちなのは、
「クレーマーが激怒している」現象に対して「クレーマーが激怒している」→「自分が悪いんだ」→「自分には価値がないんだ」→「自尊心が低下して破壊行動・衝動的行動をとりやすくなる」→「環境の悪い世界へ自らを誘導する」
という連鎖反応を示してしまうこと。
自己保身も時には必要です。「自己犠牲観念も美徳」という精神構造の危険性も理解して、自分の身は自分で守っていきましょう。
ネガティブ思考の人は嫌な出来事を「反芻して繰り返さない」練習をするのが大切です。きっと徐々に改善していきます。
どうしても営業職に向いてないから辞めたい人の転職時の注意点は?
上では営業職に向いてない人の特徴と転職を一歩踏みとどまるためのマインドセットを解説してきました。
しかし、読者の中には「それでもやっぱり営業職を辞めたい」と決意が変わらない方がいらっしゃると思います。

注意点①精神的に参っているなら、悪化する前に辞める
どうしても営業職に向いてないから辞めたいという人の転職時の注意点1つ目は「精神的に参っているなら悪化する前に辞める」です。
心身が疲弊している方は無理をせずに休むことが大切です。
鬱も軽度は治りが早いですが、重度まで悪化してしまえば歩けなくなってしまうといいますから、何事も無理は禁物です。
病気が悪化してしまえば次の転職活動のみならず今後の人生にも影響が出てきてしまいます。
本調子が戻ってきたら転職活動に前向きに取り組んでいきましょう。

注意点②転職活動は在職中に行う
どうしても営業職に向いてないから辞めたいという人の転職時の注意点2つ目は「転職活動は、在職中に行う」です。
転職への決意が芽生えたら、在職中に貯蓄を始め、転職活動を進めていきましょう。
そうすることで資金や空白期間等、余計な心配をする必要がなく、心に余裕をもって転職活動に臨むことが出来ます。

さらに、途中不足しているスキルに気付いたら、在職中に補填することも可能です。
営業職が向いてない人におすすめの転職先はある?
そもそも営業自体が嫌だという人は、他の職業へ転職を考えるでしょう。未経験の職種へ転向する場合でも、今までの経験がちょっとでも活かせたり、アピールポイントとなるようなところがおすすめです。
実際に営業からの転職が多い仕事にはどんなものがあるでしょうか?
マーケティング/企画職
営業職が向いてないから辞めたいという人におすすめの転職先1つ目は「マーケティング/企画職」です。
対面での営業も、webで訴求するマーケティングも「顧客と一番近い立場にいる」と本質的には類似しているため、営業経験が多いに役立ちます。
人気がある職種なのでややハードルは上がりますが、企業は営業経験者を優遇してくれるでしょう。
事務職
営業職が向いてないから辞めたい人におすすめの転職先2つ目は「事務職」です。
対人関係のストレスから逃れたいとの反動から、事務を希望する人が多くいます。
事務職といっても社内コミュニケーションを図る事は多いので、営業で培ったコミュニケーションスキルやパソコンスキルは役に立ちます。
とくに男性なら、一般事務よりも高度なことが求められる品質管理、生産管理などの管理部門が狙い目です。
接客・販売職/サービス系
営業職が向いてないから辞めたい人におすすめの転職先4つ目は「接客・販売職/サービス系」です。
対面での仕事ですから、営業経験がある方であれば面接も通りやすくなるでしょう。
「競争社会には疲れたが、人と接することは好き」「接待や残業時間が長くてプライベートの時間がない」そんな人には合うと思います。
公務員
営業職が向いてないから辞めたい人におすすめの転職先5つ目は「公務員」です。
こつこつと決まった業務を正確に遂行すれば、ノルマを達成しなくても安定して収入を得られます。

経理職
営業職が向いてないから辞めたい人におすすめの転職先6つ目は「経理職」です。
営業で培った数字に向き合う姿勢が活かせます。数字に苦手意識がない方は経理もおすすめです。
経理職に勤める場合は、目安として簿記2級程度があると良いでしょう。
大企業の経理をまかされたい人は、ぜひ簿記1級の取得も入社後目指してみてください。
まとめ
営業は向き不向きが分かれるために転職を希望する方がたくさんいます。
転職で大事なのは、「転職によって本当に自分の抱えている問題が解決できるのか」という視点です。現状の不満を明確にし、転職先の状況を把握することが必要とされますが、それを一人で行うことは至難の業です。
そこでキャリアコンサルタントに相談してみることをおすすめします。
自分の判断には盲点が生じますが、客観的な立場でプロの意見を聞くことで、より良い選択をすることが可能となります。
弊社ではサービスの一環として、仕事における認知の歪みを改善する働きかけを行います。それにより新しい転職先で長期的に活躍する人材を育成することが可能です。
求人紹介だけではない、自分を変えたいという期待を抱いている人にはぜひお勧めです。