技術営業への転職を考えているのですが、この仕事は将来的にAI(人工知能)に取り替わってしまうのでは無いでしょうか。そう考えると、これから転職したとしても今後も需要が期待出来るかどうか不安です。技術営業の将来性に問題は無いのでしょうか?
これだけ流動的にあらゆる技術や価値観が動き続ける時代ですから、新しい仕事を開始する時、その分野や職種の将来性がどうしても気になってしまいますね。
時代や社会に流されず、目の前の事を一生懸命取り組みながら、状況に応じて柔軟にキャリアをシフトチェンジしていく堅実性も大切ですが、それと同時に未来について考察をする事も重要だと言えます。
技術営業の業界における今後の流れを知る事は将来設計に役立ちますので、現在分かっている事を説明しておきましょう。
「営業」という仕事は数多くの職種があり、その特徴も多種多様です。
その中でも技術営業は「IT業界」において欠かせない仕事ですが、特に変化の激しい業界ゆえに、これから転職にするとしても将来性や新しい人材の需要があるのか気になる所です。
ここから、そうした一連の疑問や不安を掘り下げていきましょう。
目次
技術営業は需要が現在もある転職先
結論からお伝えすると、技術営業の需要は非常に高い転職先だという事です。
技術営業の場合、もともとの専門的な知識量や営業力が必要な世界となりますので、戦力となる人材は常に需要があるのです。
とは言え、最初からエンジニア出身、IT系企業の営業経験などが求められるという訳ではなく、未経験にも門戸は開かれています。
もちろん、未経験者であっても入社後に苦労しない為に、ある程度の用語を理解しておく事は必要です。
そうした条件がクリア出来ていれば、近年ではむしろ未経験者を積極的に育て上げようとしている企業も増えています。それだけ企業も柔軟性に富み進化しているのです。このような不透明な将来を乗り切る秘訣は、企業にとっても適用性を広げ可能性を取り込む必要があるからです。
技術営業は、ご自身が経験や資質で兼ね備えている「営業向きの資質」も重要ポイントではありますが、その他に「技術に対しての好奇心」も必要です。
技術について知りたい、技術課題を解決したい、と考える事が好きな人は、営業職の中でも技術営業が向いているといえます。
企業も熱心さや知的好奇心が豊かな人材を採用する方が、今後の伸び代にも期待できる為に、経験に関してはそこまで重要視しない傾向もある昨今です。当然ながら現在は「素質がある」人材を採用する企業が大半ですが、進歩的な企業は「素質さえも自社内で育てる」という画策を行っています。
もともと、営業職自体が「未経験でも働きやすい環境」として高い人気を獲得していましたが、技術営業の場合は専門性が高いからこそ、経験者を雇用したいという気持ちが強い企業が多い世界でした。
それがこうして時が流れるにつれて、企業が考え方を変えて来ています。それだけ働く現場に柔軟性があるという事も言えます。
働き手からすると、チャレンジできる機会を与えてもらえる事は、キャリアの選択肢を広げる事に繋がります。マインドは堅実に、かつ活動は多様性に応えられる人材であれば、技術営業のキャリアプラニングは非常に良質なものとなるでしょう。
時代は変われども必要とされる存在
IT業界は新しいビジネスと思っている方も多いですが、実際はもう半世紀近く存在している業界となります。
ただし以前は技術営業という特化された職種はなく、営業職と一緒にエンジニアが企業に説明などをして回っていました。
現在は効率化の為に技術営業という存在が生まれ、「営業力と専門性を兼ね備えた強い存在」としてITシステムを普及させる役目を担っています。
IT業界の営業の難しさは、既に大企業にIT系のインフラがある程度整っており、新契約の開拓をしにくいという点が考えられます。
その分、現状導入しているシステムサービスをいかに「進化させていく」のか「安全に運用する」のかを寄り添って考える事がポイントです。
今までの商品やサービスだけに頼って営業を続けていこう、あるいは新商品を拡販するだけが営業だと考える人は、現在の技術営業には向いていません。
技術営業自体は、いつの時代も必要な存在ではありますが、変化に柔軟に対応できないと、営業として働きにくさを感じやすくなるのです。
IT技術やソリューションは、時代によって変化し、必要とされるものも変わってくるので、変化も楽しめるかという部分も技術営業に転職するか決めるポイントです。
将来的にはより人材が求められる仕事
技術営業に転職を希望した場合、AIが人の代わりに仕事をする事が増え続ける潮流の中で、「もう人材は必要ないのでは?」と不安に思っている人も沢山いるはずです。
確かに、コロナ禍の影響もあってデジタル化の波が着実に広がっており、予約作業やスケジュール管理、記録の精査・判断など正確さが必要になる職種は今後AIが活用されると見通されています。
しかし、技術営業の仕事を含め、営業職の仕事はそのような事務的な作業だけが求められている訳ではありません。
顧客の要望をヒアリングしたり、表情を汲み取るなどの人的交流もまた、営業にとって不可欠な要素となります。
それらを総合的に読み取って判断し、適切な答えを導き出す事が本来の仕事でもあるので、AIだけでは全てをまかなう事ができないと言えるでしょう。
インプットされたデータをもとに判断するだけのAIに相対する事で、私たちの社会は機械には任せられない部分を改めて理解し、新しい着眼点を持つ事が出来るでしょう。
このように、「全てをAIで行う」「技術営業に人材が必要なくなる」という事は考えにくく、技術営業の将来性は間違いなく続くと思われます。
むしろ、年々情報化社会として変化する中で、「人が担わねばならない仕事」の重要性が増し、それだけ働き手の需要が高まると言えます。
IT系の仕事でより今後も忙しくなる仕事というのは、まさに技術営業だと考えられおり、人手がこれからも必要となります。
これまでも、これからも、技術営業は人材が求められる転職先として需要と人気を誇る事が期待されます。
技術営業転職は今後も需要がある!
以上が、技術営業の将来性です。AIに代替されてしまうのでは?将来性は無いのでは?と不安に感じていた方は、少し安心したのではないでしょうか。
仕事に対しての需要や将来性は多くの人が気になる事象ですが、技術営業の場合は「将来もより人材が求められる職種」だと言えるでしょう。
経験者やエンジニア出身者だけではなく、未経験者が秘めている伸び代や知的好奇心を活かして、良い人材を育成していこうという意識が企業の中で高まっています。多くの人がチャレンジしやすい転職先、それが技術営業の世界なのです。