

住宅営業というのは、賃貸物件とは違って「自社で建築契約をして貰う仕事」です。
非常に忙しいというイメージがありますが、その分やりがいもがあるイメージも強いので、「チャレンジしてみたい!」と思う人も多くいます。
ただここで気になる事は、「未経験者でも大丈夫なのか?」という点です。
よくよく考えてみれば、「住宅営業って難しそう…」と躊躇される方も多いかもしれません。
転職の前にどこかでスキルを積んだ方が良いのか?住宅営業にはどのような特徴があるのか?
今回は、そのような疑問にお答えしていきましょう。
目次
住宅営業転職の前に知っておきたい!仕事内容
住宅営業は、「自社建築の物件を契約する仕事」という大まかなイメージは周知されていますが、実際の細かな仕事について理解している人は少ないです。
まず、仕事内容は以下のように分けられます。
仕事内容
・集客
・商談
・契約
・施工
・引き渡し
物件を購入してもらえそうなお客さんを見込むことから、仕事は始まります。
方法として、チラシ、雑誌・インターネットでの広告を使用してアピールするほか、展示場でモデルハウスを公開し、自社が建築する住宅の良さをアピールする方法もあります。
展示場では来場してくれた方々にイベントを企画したり、アンケート調査を通じて後日営業を掛けるということもあります。
総じて、これらはルーティーン形式の単純作業というよりも、「1から10まで全て自分たちで丁寧に築き上げる」という活動性がある仕事だと思って下さい。
最終的にも、「引き渡しをすれば全てOK」という訳ではなく、お客様が居住された後のアフターケアも重要な仕事の1つとなります。
住宅営業転職したいけど未経験でも大丈夫?
未経験の転職でも大丈夫?
住宅の営業転職は、未経験者でも十分に可能性あり。
ただし、仕事は多様な能力と作業が要求されるので大変。
・長時間勤務が多く休みが少ない
・ノルマが厳しい
住宅営業は、お客さん1人1人と関わることができてやりがいがある世界です。
その一方で、非常に大きなお金を動かす仕事でもありますので、「未経験でも大丈夫なのか?」と不安に思う方も多いと思います。
結論から言えば「未経験でも飛び込める」とは言えるのですが、手放しで誰でも活躍できるという訳ではありません。
実際に働いてから「思っていた仕事と違う!」と思わないよう、住宅営業転職をする前に、「仕事の大変さ」も理解しておきましょう。
・長時間勤務が多く休みが少ない
住宅営業の明確な特徴は、「長時間労働が非常に多く、休みも少ない傾向がある」という点です。
長時間労働が理由となって人手不足に悩まされている現状があります。
なぜ、そのような現象が起きるかと言いますと、それは「住宅」という大規模な商品の特質に起因しています。
「住宅を作る上で、お客様に完全に納得してもらい、安心・安全の商品を提供すること」が、住宅を契約販売する仕事の本質です。
その本質部分を現実の形として実現する為には、「お客さまの都合で動く」というスタイルを貫かねばなりません。
その結果、どうしても長時間労働への傾向が出やすくなってしまうのです。
ただし、現在は必要に応じて出勤時間を遅くすることができたり、土日お客さんのために動いた場合は平日フレックス休暇を取れたりと、柔軟な労働スタイルを可能とする企業も増えています。
フレックス制度を採用しているのは住宅営業だけではなく、営業職一般に増えています。
「必ず平日は何時から何時までいなくてはいけない」という縛りから解放され、自分でスケジュールを組めるといったメリットも存在します。
企業によって体制が異なりますので、こちらは事前に十分な確認をしておくと良いでしょう。
・ノルマが厳しい
住宅営業転職以外でも、営業職で未経験者が一般的に挫折しがちな要因は、「ノルマの厳しさ」です。
特に住宅営業の場合は、「月に1棟〜3棟契約を取る」というノルマが課せられていることが多く、この点に大きなプレッシャーを覚える方もいるかもしれません。
当然、住宅というのは大きな金額を払う買い物ですから、誰もがすぐに「契約します!」という流れにはなりません。
コツコツと相手が困っていることや、住宅を建築することのメリットなどを説明していきながら信頼関係を築かなければ、契約に結び付かずに苦労することも多いでしょう。
ただし、ノルマという仕組みの見方も、人によってはメリットとなり得ます。
その数字を達成するという目標が明確になりますし、達成時にはボーナス等の支給によって頑張った分だけ報酬が得られます。
自分自身の特徴や価値観、仕事に対する適切なスタイルと向き合いながら、このノルマ環境が自分にとって合致しているかどうか、事前に検討を重ねると良いでしょう。
未経験者が住宅営業転職するときに活かせる経験
活かせる経験
・賃貸仲介業者の経験
・住宅系の仕事経験
住宅営業は、一度成約を結びますと、そのお客さまとは10年間は付き合いが続くものです。
その分、「あなただから話ができる」と思ってもらえますし、お客さまの方から「住宅購入に悩んでいる人がいるけど、紹介しようか」というお言葉をもらえることもあります。
このような長期的な関係性や、お客様や社会に対する貢献度から鑑みても、難しさがある分やりがいも大きな仕事だと言えます。
しかし、このようなやりがいを得られるまでに大きな努力を継続する必要があり、未経験者がそのまま飛び込んでも最初のうちは当然苦労すると言えるでしょう。
ただし、住宅営業転職をする前に持っておくと活用できるスキルというものもあります。
住宅営業を希望する未経験者の方は、このようなスキルについて事前に学んでおくと効果的です。
・賃貸仲介業者の経験
住宅営業転職の場合、「提案力」が非常に重要になります。
お客さまとしては大きな買い物をするわけですから、当然慎重になりますし、本当に購入するべきなのかを迷うのも当然です。
そこで、あると便利なのは「賃貸仲介業者の経験・スキル」です。
賃貸仲介業者の場合、自身で飛び込み営業をする必要はなく、来店したお客さんに「この部屋はどうでしょうか?」と提案した後、内覧を経て契約を進めるという流れになります。
住宅営業でも同様の流れで、まずはお客さまの要望を聞き、ニーズを十分に汲み取った上で提案するという力が基本として求められます。
よって、賃貸仲介業者の経験・スキルが、そのまま住宅営業でも活用できるという考え方ができます。
賃貸仲介業者は、まっさらな未経験者でも比較的転職しやすい業種である為、住宅営業を目指して段階的に、こちらの業界で頑張ってみるのもひとつの方法です。
・住宅系の仕事経験
住宅を取り扱った仕事は多岐に渡っていますが、とにかく住宅に携わる何らかの職業経験というのは、どのようなものであれ住宅営業の強みになると言えるでしょう。
設計や建築といった専門性の高い業界はもちろんのこと、インテリア関係の業界も、「住宅」を捉える目を多角的なものとします。
例えば、「こういう部屋作りをすると雰囲気が明るくなる」とか戸建て物件の良さなどを伝えることができるので、提案力に繋がるのです。
「住宅」をあらゆる角度から捉える事により、よりお客様のニーズにマッチするものを提供することで、契約への道筋が強化されます。
このように、住宅系の仕事全般は住宅営業の転職に役立つと言えます。
住宅営業転職は関連する経験があれば問題ない
未経験者が住宅営業転職は可能か?ということをお伝えしました。
非常に人手が不足している業種なので、未経験でも転職は可能ですが、できるなら住宅に関連する仕事に一度は就いておくと、転職もしやすくなりますし、入社後に自分でも仕事を覚えやすくなります。
どのような仕事でも良し悪しはあるものです。
自分の特徴と価値観が、その仕事の特徴とスタイルに合っているかをよく判断し、理解を深めながら、転職先を決めていきましょう。
まとめ
今日のまとめ
・住宅の営業転職は、未経験者でも十分に可能性あり。
→ただし、仕事は大変。
(理由)
・長時間勤務が多く休みが少ない
・ノルマが厳しい
「未経験者が住宅営業転職するときに活かせるスキル」
・賃貸仲介業者の経験
・住宅系の仕事経験
(結論)住宅営業転職は関連する経験があれば問題ない